明けましておめでとうございます。
昨夏はとても暑く身体に堪える日が続きました。
疲れを持ち越さず新年を迎えることが出来ましたでしょうか。
私自身、半世紀の時を過ごし、最近特に感じることは、出来る限り一日の疲れを次の日へ持ち越さないことの大切さを実感しております。
若いうちは体調も挽回できましたが、50歳頃から回復し難くなりました。
そこには体質の差が大きく関わりますが、確実に身体へメンテナンスを入れる必要性を感じています。
ところで、日頃の治療を通し思うところがあります。
それは、人それぞれ健康レベルについて温度差があるということです。
当然であると言えます。
正確な情報や基準がなく、更には個々で体質が違うからです。
学問である東洋医学的視点では、現代の健康管理を紐解き個々の目指すべき基準を伝える事が可能です。
詳細の情報は、医療業界や現代のマスメディア等では発信できませんでしょうが、例えば、大切な健康情報としてテレビ30分番組ならばワンフレーズ程度の必要ワードが出れば良いくらいでありましょう。
なぜならば、そこにはまだ多くの人体の不思議があるからです。
見える化されている部分、即ち現代的エビデンスがある部分のみは病院での処置や情報発信ができますが、本来その他の連動している箇所については手を施さない治療となってしまうのが一般的な医療の現状であります。
こうした状況をみると、東洋医学のエビデンスを取るには歴史が長い分、時間が掛かるのだろうと感じます。
さて日頃、定期的に受けられている健康診断ではAランクをキープしている方々でも、東洋医学的体表観察を通すと何かしら気になるシグナルがたくさん出ているものです。
画像や数値として見えるもの見えないもの、どちらが大切かはさておき、まずはバランスよくチェックされることをお勧めいたします。
その中で、ご自身の身体と向き合い健康管理を行うことで自分なりの健康法を身に付けていくことこそ、人生の勝ち組に入れるものと考えます。
話は変わりますが、院内ではよく患者様と話しているときに〝東洋医学的に・・・〟という表現をして説明に当たっています。
厳密には、〝中医学的には・・・〟と申し上げたいのですが、中々耳慣れないと説明が伝わりにくいため、出来る限り説明やブログ等も含め、現在のところ専門用語は使わず〝東洋医学的〟とまとめております。
実のところ、一般的な東洋医学の学習・技術レベルでは全ての方々に対し、効果の出る治療が発揮できません。
やはり、そこには中医学の知識と高度な脈診の技術が必要となります。
私も一生涯学習しなければならない身ですが、少しでも本来の健康管理のあり方をお伝えしたいと思っております。
最後に、脈診(仮称:和風流)の師匠と歴史的に東洋医学を繋いで下さった先人の方々に感謝の想いを馳せつつ今年も精進して参りたいと思います。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
皆様にとりまして、健康寿命を延ばし若々しい一年となりますことを祈念しつつ年頭のご挨拶に代えさせていただきます。
令和6年1月
鍼灸美倫堂 院長 新井田倫央